ゲーム業界・開発現場のトレンドと捉え方
最近のモバイル系のヒットサービスとか、Flashがサポートされなくなった現在、HTML5を使ったフレームワークもすごくたくさん出ていますけれども、そういった変化の兆しみたいなところが、今後を考えたときに、いまどういうのを追っているのか?
iphoneやアンドロイドといったスマートフォンの世界では、セキュリティとフレームワークのトピックスが中心です。特にAndroidだと、作り手側もわりと神経質になっているところは多少あるように感じます。具体的には、セキュリティ機能、オプトイン、オプトアウトというの認証や実装面の話で、どうユーザーに使ってもらうのかというテーマよりも中身の方をしっかりと作っていくという考えの部分です。
最近では、個人でゲームを作られている方も多いので、セキュリティに関する知識・認識を持たずにとりあえず公開するというパターンが増えています。そのゲームが、それほど注目を集めない場合はあまり問題にならないのですが、ある程度の注目を集めるレベルになると色々な問題が起こり得ます。
技術トレンドについては、オンラインゲームに特化したお話ですと、Webっぽい技術も使いながら、ゲームっぽいこともできるような組織でもありつつ、何か次の時代にパッと行けるような体制の構築が必要だと感じています。Webの方は、叩きに行くWebのAPIとか、もしくはオンラインゲームであれば、コネクション型のWebサーバになるのですが、それは、例えばC#で書いてあったりだとか、あとはRuby on Rails、SinatraとかPHPで書く等、ケースバイケースで使い分けています。重要なのは、これまでの技術に固執せず、色々な技術を取り入れていける感性・組織作りだと考えています。
また、アプリの開発現場でいえば、スピード感というのももちろん大事なんですけど、一番大事なのはちゃんと自分たちにしかできないコンテンツ・サービスを作ることで、それが一番時間のかかる作業です。自分たちが本当は何がやりたくて、どういうバリューを提供するのか、といった部分です。ここを突き詰めて行かないと、ビジネスになるようなゲームは生まれないのではないかと考えています。